中検2級と新HSK6級

2日に新HSK6級の合否発表がありました。
これで中検2級と新HSK6級のどちらにも合格したことになります。


比較っていうほどのものではないですが、感想をいくつか。
・リスニング:新HSK6級>中検2級
中検2級は新HSK6級にくらべてゆっくりですし、2回読まれます。
HSKは中検と違って選択肢が問題に書かれているので、本文を聞く前に想像することが可能です。
でも、1回しか読んでくれないので、やはり難易度でいえば HSK>中検でしょうね。
旧HSK8級取得半年後に中検2級を受けて合格したのですが、HSK8級といっても、リスニングは苦手で7級だったんですよね。
しかし、中検は90点でした(マークミスで5点落としました。配点は1問5点です)。
今、合格奪取中国語検定2級トレーニングブックのリスニング問題編を久しぶりに聞いてるのですが、簡単です。
(2級のリスニングが簡単といっても、もちろんすべての文章が完全にわかるというわけではありません。)
過去問をやってみると中検準1級の選択問題の部分(50点)も45〜50点はとれますが、新HSK6級の選択問題は、サンプル問題でも8割しか取れてません。
ただし、私としては中検2級のほうがいやです。
新HSKは、リスニング、読解、作文の各項目の最低点の設定はなく、3項目の合計点で合否が決まるので、リスニングが40点でも、読解で80点、作文で60点とれば合格です。問題数も50問あるので、1問2点でしょうか。
中検は1問5点なので、結構緊張しますが、HSKは多少落としても大丈夫という安心感があります。


・読解(文法問題等も含む):同じぐらいかな
スキミング・スキャンニングができるなら、HSKの読解は特に難しいところはありません。
文法問題の間違い探し10問が旧HSK高等レベルの問題も含まれているので曲者ですが、点をくれる問題も含まれていますので、全部落とすことはないと思いますし、かりに全問落としても、他で挽回することができます。あとHSKで割りと難しいと思ったのは、単語の組み合わせの問題。これは中検2級の単語の意味をとう問題よりかなり難しいです。


・作文:同じぐらいかな
新6級は1000字ほどの文章を10分で読んで、その後その文章を400字ほどに要約するという問題があります。
記憶力がすごくて10分でその中国語の文章を暗記できる人なら、中検2級の翻訳問題のほうが難しいでしょうが、
普通の人間であれば、10分では覚え切らないので、内容を覚えてあとは自分で作文することになります。
ですから、この辺も大差ないのではないかと思います。
ただ、私は、日本語の文章を中国語にするときは、同じ内容のイメージをまず頭に作らないと中国語がでてきません。
例えば、「今晩、私は何人かの親しい友達を食事に招く」という文章(中国語の輪に載ってました)があったとして、それを直接翻訳するというより、そういう状況を思い浮かべて、自分ならその状況でどういうかを想像して中国語を作るという感じです。
そうしないと「招く」に引きずられちゃって、「請幾個好朋友吃飯」がでてきません(T_T)*1


総合的には、同じぐらいの難易度ということになるのでしょうが、個人差がもちろんあります。
私は、細かいことを気にせずどんどん中国語を読んできたので、読むスピードは速くHSK向き。
中検は問題数が少ないので受験時はやや緊張感しました。
2級を受けたときはあまりまくった試験時間で余計なことを考えすぎていくつも問題を落としてしました。

それぞれ試験の内容がことなっているので、余裕があれば両方受けて両方合格するのが一番いいのかなと私は思います。
もちろん、新HSKは中級の試験ではなく仮にも高級(上級)の試験で、中検2級以上の能力が測れますから、
6級で高得点とれるような日本語ネイティブが、中検2級で落ちることはまずありえないとは思います。


以上、ぐだぐだの感想でした。3時半なので寝ます(昼寝じゃなく夜寝をして12時に起きて期末試験の採点をしてました)。


合格の難易度は、新HSK6級≒中検2級≒旧HSK7級ぐらいです。
問題の難易度は、新HSK6級>中検2級筆記>旧HSK7級>中検2級リスニング でしょうか。

*1:中国の学生に日本語を教えていても同じ事があります。作文や会話でちゃんと使えている文章なのに、中日翻訳だと中国語に引きずられて間違えてしまう学生が時々います