放送大学科目群履修認証制度

放送大学の科目群履修認証制度(通称エキスパート)の「日本の文化と社会」をとりました。

本学が指定する特定の授業科目群を履修することにより、ある分野に目的・関心を持ち、そのための学習を体系的に行ったことを認証する制度

だそうです。エキスパートなんて大げさな名称です(個別の名称でも社会企画士とか大げさなものが多いです)が、とくにとったからといっていいことはなにもありません。
もちろん、放送大学がでたらめにつくった制度ではなく、学校教育法第105条に基いて作られた制度*1です。

第105条 大学は、文部科学大臣の定めるところにより、当該大学の学生以外の者を対象とした特別の課程を編成し、これを修了した者に対し、修了の事実を証する証明書を交付することができる。

文部科学省にもおしらせがあります。
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shoumei/index.htm


ただ、それでもメリットはなにかといわれると困ります。
「工学基礎」などは、千葉大学工学部の3年次編入につかえるようですが、他のものについては特にメリットはないです。
ジョブカードに記載できたりするぐらいでしょうか?

私にとってのメリットをあえていうなら、

全科履修生の方については、教養学部の科目をより体系的に学ぶことができ、学士号に表われてこない、特定分野の学習成果を対外的に伝えることができます。

これですかね。
放送大学は教養学部ですから、学士も「学士(教養)」。自分がなにを中心に勉強したのか他の人にはわかりにくいですからね。申請料は1000円ですから、おまけ程度の気持ちで申請できます。


今回取得した「日本の文化と社会」は、
アジアと漢字文化(’09)
国文学入門(’08)
日本語学〜母語のすがたと歴史〜(’09)
の三科目が必修科目。
あとは、日本史などから14単位以上とって合計で20単位になれば取得できます。


私がとった選択科目は
日本近現代史
日本の近代文学
日本の思想
考古学
日本の古代
日本の中世
日本の近世
日本文学の読み方
日本のマスメディア
です。


申請すると、賞状のような認定証と、「科目群履修証明書」というものが1枚ついてきます。この証明書はありがたいです。とった単位が明記されてます。成績は明記されてません。
自分がある分野でどのくらいの単位をとったのか、それだけを相手にみせたいときに使えると思います(他の学校に移る際に、「日本語教育以外にも〜の分野も副専攻*2程度の知識はある」ということを手軽に証明できる、という使い道はある…かも)。成績が書かれていないのもいいかも(笑)ただ、申請に必要な20単位だけじゃなく、もう少したまってから申請すればよかったかなと思います。20単位じゃすくなすぎるので。

しかし、大昔に履修した単位は表記されないし、エキスパートの分野認定は、学部や学科的なものではないので、自分が証明したい分野に微妙にあってない・・・。

*1:平成19年の法改正でできました

*2:副専攻について検索すると、大体20単位ぐらいで副専攻と認めている大学が多いです。日本語教師の資格を大学副専攻でとる場合には26単位以上