ネットで学長と自称有名大学教授の事件が話題になってますね。

放送大学の学長はツイッターなんかもして放大生から直に意見をきいてくれるような人です。
(まあ、私は中国在住ですから、(通常の方法では)ツイッターは使えませんが。)
そのツイッターで、自称有名大学の教授という人が「放大卒業の教授なんて」「本当の大学じゃない」うんぬんと絡んだわけです。


一応、放大好きの私(98年から勉強してます)としては、
いろんな感想があります。
言うまでもなく、放大は正式の大学です。
ここでとった学士・修士は全世界で通じるものです。


しかし、学部について言えば、欠点もあります。
まず、ゼミがありません。
そして、レポートが少なすぎます。
(字数が多いことを自慢にしている某大学通信の卒業生もいますが、レポートの良し悪しは字数ではありません。しかし、それにしても放大は字数・本数ともに少ないです)
こういったことから、「本当に大学教育ができているのか」と考えるときもあります。
(ただし、これらは卒研や各センターで単位なしで開かれているゼミ形式の授業をとることなどで補えます。)


もちろん、教材や教員は、とてもいいと思います。
教養学部ですので、「広く浅く」になってしまいますが、
そういうふうな勉強をしたい人にはとてもいい大学です。
例えば、私が最初に卒業した大学の一般教養の「政治学」は、
先生の専門の「日本の選挙制度」の話だけで1年がすぎました。
一般教養として必要な政治学の全体像はさっぱりでした。
放大の教材であれば、全体像がみえるようなものが多いです。

良くも悪くも教科書だけで完結しているので、
他大学のように図書館にいって参考書を読まないと単位がもらえないということがないです。これは短所でもあるんですが、仕事をしながら勉強するには、長所でもあります。
忙しいなか長く続けるにはちょうどいい勉強量です。


・・・ただ、放大の卒業生には不信感があるのもわかります。ごめんなさい。
というのは、放大では300科目も開講されていて、必修科目の縛りもかなり緩いので、かなり自由に科目がとれます。簡単な科目ばかり履修すれば、卒業はかなり容易です。
試験日のセンター学生控室で、いかにして勉強しないで卒業するか話している一部の学生をみると、かなしくなります。
(そんなひとばかりじゃないですよ。マーカーの印や付箋がいっぱいついていて、何回も読んだせいで倍ぐらいに分厚くなってる教科書を持参されている方も多数います)
どうしても学士の学位が欲しいという人もいますからね。
しかたありません。
しかし、卒業したらまた放大にもどってきて欲しいです。
再入学・生涯教育が放大の醍醐味ですから(^^)