卒論指導

明日が卒論の口頭試問なので、今日が締切。
でも、まだ指導中です。


毎年毎年7人程度みてきました。
他人の引用が最後にある学生が多いんですよね。
ふと学生との会話を思い出したんですが、最後にことわざをだしてきて締めるという中国人、結構多いように思います。
たとえば、「郷に入っては郷に従え」

日本人の場合
A:こんなやり方はだめじゃない?
B:でも、郷に入っては郷に従えって言葉があるけど、やはりここではここのやり方にしたがっておくほうが無難じゃない?


というような流れになるかと私は勝手に思ってますが、中国人の場合

A:こんなやり方はだめじゃない?
B:中国には「郷に入っては郷に従え」ということわざがあります。


といった感じになることが多く、「中国にそのことわざがあるからといって、だから何?」と言いたくなったことが今まで何回かありました。私だけですかね?


小西甚一の『日本文学史』(講談社学術文庫、1993年、39ページ)には、「既に存在する者への信頼は、シナ民族のほとんど固有的な性格である」とあります。これはう吉川幸次郎の『支那人の古典とその生活』という本を参考にして書かれたものだとおもいますが、確かにそういった傾向があると思います。

中国は「礼儀之邦」と呼ばれていますから、礼儀正しいです。
中国には「孝」という概念がありますから、中国人は親を大切にします。
とこのような文を学生の作文やチャットの中で目にしたことが何回かあります。
「理想」とか「既にあるもの」から議論が始まるので、私にはわかりにくい場合があります。

逆に言えば、中国語の作文を書くとき、最後に決め台詞として四文字熟語を買いたりすると中国人先生に良い点数をもらえるということでしょうか?