瞬訳中国語中級編

基本的にいい本だとは思うんですが・・・。
あちこちに無駄に書かれている著者の考えには同意できません。
「覚えなくてよい語彙などありません」とありますが、
確かに新HSK6級の5000語や旧HSK高等8800語は覚えなくてもいい語彙は基本的にないと思います。ただし、言語の勉強はひとそれぞれ。自分の専門書を読めればいいという人などにとっては、必要のない語彙もあるでしょう。著者はどれだけデータを集めて頻度を考慮した単語帳作りをしているのか・・・。


本の帯には中検3級〜2級レベルとありますが、3級レベルにはかなり難しい語彙が含まれています。というか最短で2級に合格するためなら、この本はまったく使う必要はありません。もっと先に覚える語彙があります。準1級受験対策に使用すればいいのではと思います。
もちろん、ここに出ている語彙程度は準1級対策や中国語で営業・接待・会議をする人などは全部覚えておいて損はないと思いますが、3級や2級レベルの人は無理に覚える必要のないものばかりです(3級レベルの簡単な表現もかなり含まれています。そういう意味で、対象を誰にしたいのかよくわからない本です)。


形式は、右のページに日本語が書いてあり、めくった次のページに答えの中国語が書いてあるというものです。結構、自分がいつも使っている表現ではないことが多いです。ときどき、「○○でも可」とか別の表現も書いてくれていますが・・・。
あとは、日本語の表現につられて自分が知っている中国語表現なのにぱっと出てこないときがあります。
たとえば、201「折り詰めにして持って行く」。中国語は「打包帯走」となっています。中国にすんでる人間なら、「打包」や「帯走」はたぶんみんなよく使っていると単語ですが、あのチープな容器に入ったお持ち帰りの食べ物が「折り詰め」だとは思い至りませんでした(苦笑)。というか時々、たんなるプラスチックバック(スーパーの袋)にそのままラーメンとかいれますよね(笑)ゲロ袋のようになってます。


それから、日本語をみていてふとおもったのですが、「マッチをする」、私、この日本語、ここ10年ぐらいたぶん発していないと思います。タバコもすいませんし、しばらくマッチもみてませんし・・・(歌手のマッチはテレビでこの10年で1回ぐらいみたと思います 笑)。別に一回みれば覚えてしまえる中国語ですけど(というか知ってた)、それを「覚えなくていい単語はない」とかいわれるとあまのじゃくの私はいらっときます。

こんなに不満をぶつぶつつぶやいてますが、冒頭でもかいたように基本的にはかって損のないいい本ですよ。


追記
「外食をする」の「下館子」ってよく使うんですかね。普通にみんな「在外面吃饭」っていうんですけど・・・。QQでオンラインになっている学生に聞いたら、「私は使わないけど、使う人もいる」でした。もう何人かに聞いてみるか・・・
百度百科には

现在下馆子都喜欢找装潢又好,饭菜可口,服务态度也好的餐馆。哪一天碰上几个多年未见的老同学、朋友等等都可以去下馆子,如果是很好的餐馆,那一定会再次光临,如果是服务态度不好,装修也很乱,饭菜也不可口,那谁还会去。下馆子所选择的地方也能体现出一个人的地位、身份。

とあります。「外食」は「外食」でもどんなお店でも使える言葉ではないということでしょうか。


追記2

一模一样[yī mú yī yàng]の発音注意とありますが、中国人結構moと発音している人が多いです。ネットで検索してみると結構「読み方はどれが正しいの?」とか質問している人がいます。中国人でもよく知らない人が多いのでしょう。

追記3
通読は2012年11月25日に終わらせましたがまだ覚えてはいません。
2013年2月10日は中国語訳のほうを全部打ち終えました。日本において帰ろうとおもって。