思い出の本を読む

中検準1級の対策を少しずつしているのですが、
やはり自分は好き勝手に中国語を勉強してきましたので、このスタイルをある程度つづけたいとおもっています。それで、原点となる本を取り出してきました。

それは『趙紫陽軟禁中的談話』です。2007年1月出版の本ですが、3月には御家人さんが副業として売っていたのを買わせてもらいました。
当時、中国に来てまだ1年目、初級の文法書を1〜2冊通読しただけの私でしたが、
1ページずつコピーして辞書片手に少しずつ読み始めました。
もちろん、無謀な試みで、字面を眺めているだけといったほうがいい読解でした。
日本の大学通信教育で修士論文を書いたりいろいろあって、途中で中断してしまいましたが、アモイ大学通信をはじめるのを機に残っている部分を2010年1月に読み終えました。はじめて読んだ中国語の本です。
一応、外国語学部の出身(中国語ではない)ですが、まじめな学生ではなかったので、翻訳に頼らずに最初から最後まで読んだ初めての外国語の本でもあります。


御家人さんがなくなってもうすぐ2年。
自分のブログに転載した御家人さんの遺言をもう一度読んで、いろいろ思うところがあります。
中国語はやはり使わないといけません。
こんなときだからこそ、チナヲチ(中国観察)のために中国語を勉強する必要があるのではとおもいます。
そして、失意のうちになくなった趙紫陽の晩年の言葉は、くだらないコンテンツばかりのこの中国にあって、例外的に読みたいと思わせるものです。
1週間に数ページしか読む時間がないかもしれませんが、
もう1回最初から最後まで読みたいと思います。
やはり自分の原点は「読解」です。
読むスピードが遅ければ、聞いてもわかりません。


しかし、さすがに語彙力もついてます。
以前は1ページ進むのにものすごい時間がかかったのですが
(辞書も手書き入力じゃなかったので、漢和辞典でピンインを調べて、中日辞書を引くとかしてました)
現在は1ページに知らない単語は数個(7頁読みましたが、引いた単語は17個)。
成長を感じます。