『図知天下 中国簡史』

『図知天下 中国簡史』(郭漫主編、北京:華夏出版社、2011年)という本を、
町(中国です)の書店でみつけて購入し、おととい読み終わりました。
子ども向けコーナーにあった本です。
タイトル通り、写真や絵などがたくさん使われています。
見開きでB4程度の大きさ。全部で201ページ。


日本関係の記載でちょっと引っかかった点:
・北魏後期の社会経済というページ(76ページ)には
「商業の発展」という項目があり、そこには、
「西域、中央アジア、朝鮮、日本の商人が北魏と貿易をした」という文があります。
北魏って隋の前です。
日本と大陸との交易・貿易はもっと昔からあったでしょうが、商人や商業と呼べるほどの規模だったのでしょうか・・・。

・明代の「大明律」の項目(158ページ)に
「朝鮮、日本、ベトナムなどの国の立法に重要な影響を与えた」とあり、
ちょっと法制史を調べてみました。
徳川吉宗の時代に、何人かの学者が取り寄せ研究したようです。
また、いくつかの藩では、明律を研究し取り入れているところがあるそうです。
そして、明治初期、西洋の法律が導入されるまで、刑法に一部使われた法律があったみたいです。
「重要な影響」なんでしょうかね・・・。