天工開物

明末に書かれた『天工開物』という書物があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%B7%A5%E9%96%8B%E7%89%A9

中国の子供向け図書コーナーにあった『中国簡史』にも載っているような本です。
「中国古代科技史上一部里程碑式的名著,也是世界科技史上一部珍貴的書籍」と書かれています。

でも、ウィキペディアをみると

本書は、明や続く清の時代に中国国内ではほとんど評価されなかった。一方、日本では1708年(宝永5年)に貝原益軒の大和本草などに引用され、1771年(明和8年)には訓点と添え仮名の施された和刻本が出版されている。平賀源内も読んだといわれる。

中国では1912年の中華民国建国後、地質学者の丁文江が探していたところに、日本に留学して地質学を学んでいた章鴻訢が持ち帰ったことが契機となり、再評価されるようになった。

歴史で気をつけないといけないことはこれですよね。
現在評価されているものがその当時評価されていたとは限らないわけです。
そして、その偉大な発明、発見、著作などが継承され発展しているかという視点も大切かなと思います。