中国を批判するな

外国人教師(外教と省略されます)のミーティングがありました。
意味不明なミーティングでした。
中国人教師が学生から聞取り調査した教師にたいする評価を、ただ読み上げるだけのものです。
アメリカ人教師と日本人教師とそれぞれ英語・日本語をつかって説明するなら、別々にやればいいのに、「形式だから」という言葉で一緒に。
しかも、個人個人にたいする評価なので、個別にやればいいじゃないかと思うのですが、なぜか一緒に…。


私に対する評価は、いつもどおりでした。
ひとつ、やめてほしいと要望があったのは「中国に対する悪口」です。
これもいつもどおり。
「悪口」じゃなくて「批判」または「批判の紹介」なんですけどね…。
授業の最初ですでに予防線ははってます。
「外国語学院の学生なんだから、当然国際人にならないといけない。日本やアメリカやドイツやフランスでは、外国の新聞が自国を批判したからといって、感情的になる人は少ないし、自国の新聞もどんどん自国を批判している。批判は改善のために重要。しかし、中国人は批判されることに慣れてない。これからは外国人と付き合うんだから、批判されることにもなれていく必要があるんじゃないか?」っていうようなことをまずは言っていますし、その後も折にふれて繰り返しています。


以前、学生から「中国のことを紹介している新聞サイトがあったら教えてほしい」という要望があって、サーチナ(社長は元中国の方だったような…)を紹介したら、「これはものすごい反中ですね」って苦情をいわれてしまいました。サーチナごときでびっくりしていたら、日本人と会話できないですよ…。


中国礼賛しか聞きたくないような中国人は、外国語学部になんて進学するべきじゃないとおもいます。
というか、自国をある程度客観的に見られないと、外国を研究することなんてできないですよ。

中国人の側は日本の批判をドンドンしてくるんですけど、
それに対する反論は、つまるところ、中国メディアやそれを総括している政府に対する批判に収斂してしまうことがあります。
批判されるのがそんなにいやなら、捏造してまで日本を批判するなとおもいます(苦笑)


あと、授業中(私の担当には日本史などの講義もあります)、90分も集中できないだろうとおもって雑談もいろいろするのですが、こっちもこんな日本人もおらず、日本食レストランもない田舎町にいますから、いろいろ愚痴でてきます。
これを、「日本人が中国の悪口をいっている」とおもわれるのは、困ります…。
田舎過ぎて、中国人である彼ら・彼女らですら「こんな町はいやだ〜」っていってるのに、私が愚痴をいうと「反中認定」するのはやめてほしいです。
個人としての私ではなく、「日本人」としてしか見てもらえないのがつらいです。
(まあ、この愚痴については共感してもらえる場合も少なくないですが…)