技術の盗用

パクリは当たり前の国ですが、
ちょっと収入との関係を調査したサーチナの記事がおもしろかったです。

中国人の約2割、高速鉄道の海外技術は「盗用してもよい」2011-06-07
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0607&f=national_0607_067.shtml

(1)海外進出はすべき。ただし、独自開発したものを売り込むべきであり、
他国の技術を使ったものを売るべきではない……53.1%
(2)海外技術を取り入れるべきだが、盗用に当たる場合、国際的な信用を失わないよう、
海外市場に売り込むべきではない……25.9%
(3)たとえ盗用であっても、中国の成長のために海外技術を取り入れ、
海外市場に売り込むべき……19.1%
(4)海外技術の取り入れも、海外進出も必要ない……1.9%

この結果について

(1)は、「例え盗用でなくても他国の技術は使うべきではない」という立場で、
「純国産」にこだわる人々。
(1)を選んだ人は、年収4000元以下の低所得者層や学生の割合が若干多かった。
教育水準が低かったり社会経験が乏しかったりするため、
「純国産の高速鉄道で海外進出できる」という希望的観測を持ちがちなのではないだろうか。

これは確かにそうかも。本気で中国はすごいと思ってるひと、うちの学生でも多いです。
世界・社会をしらないというか・・・。

(2)は海外技術の取り入れを肯定しつつも、「盗用」は否定する立場。
だが、例えば中国側が「独自に開発した」を主張している日本の新幹線「はやて」をベースにした
高速鉄道については、8割以上の中国人が「盗用ではない」という立場を取っており、
「盗用に当たるかどうか」という前提条件の物差しに日中間でギャップがある。
したがって、回答者が必ずしも「技術盗用」について厳格であるとは限らない。

これは、パクリの許容度が違いすぎるので、なんともいえないところです。
変な顔のキティちゃんとか中国では売られていますが、あれはワザとそうしているという説もあります。「ほら、ここのところがちょっと違うよね!」っていえるように・・。

収入別で見ると、低所得者より高所得者の方が(3)を選択した人の割合が高い傾向があり、
「月収1万元以上」の層では、28.9%にも達した。
所得が高い人の方が高品質の外国製品を購入する機会が多いため、海外技術の高さを
よく認識しているのではないかと思われる。