今までの勉強方法と今後の勉強方法

昨日、HSKの結果がでて、ぎりぎりとはいえ、8級に合格しました。
8級は初中等の最高級です。多くの留学生にとってひとつの目標となる級ですが、取得しても全然上手になっている実感がありません。
というのも、私がこれまでしてきたことは以下に書きだすような、勉強とはいえないようなものばかり。

中国語字幕で映画をみる(主にアメリカ映画や日本映画。年100本ほど)
 →ほぼ会話スピードで中国語を読むという訓練になってるかな?
毎日、中国語でチャットする(音声チャットではなく文字ですが・・)
 →声調や発音は正確にできないけど、ピンインをおぼせるのに役立った。
日本語教師として中国人の作文をたくさん読んだ。
 →中国人の日本語を読んで、違和感があった部分を自分の中国語作文に利用。
  (例:例えば、「試験に参加する」「会議に参加する」といった日本語作文の誤用から中国語の「参加」は守備範囲が広いんだと気がつく)
作文の誤用の原因をしるために、中国語文法の本や中国語で書かれた論文をよんだ。
 →文法の勉強、読解の勉強になっています。


 文法の本も、日本語作文の誤用がらみで読んだだけなので、たとえば日本語の誤用と関係ない分野はかなり弱いです。覚えようと思って読んでいないので、HSKでも感覚で文法問題をといています。
 日本語教師というのは日本語を話すことが期待されており、中国語は全然できなくても問題なし。生活で困るじゃないかという反論があるかもしれませんが、普段困るようなことはほとんどないです。書けば通じるし。複雑な手続きが必要な場合は、中国語能力だけの問題じゃなくなるので、中国人教師についてきてもらいます(これには中国人教師の日本語の練習という側面もあります)。こういう環境なので、会話の練習をすることなく5年すごしてきました。ですから、HSKで聴力に点数があるのが不思議なくらいです。たぶん、チャットをすることで、話すのにちかいスピードで文字を打つことができるようになったのが、リスニング力向上に役立ったのかなと思います。あとは、ときどき中検2級のリスニング教材をディクテーションしてます。
 中国語学習の順番としては、逆になるのですが、これからは発音や声調をやっていかないといけないですね。たとえば、今はwo shi ribenrenという風に聞こえているものを脳内変換している状態です。もっといえば、nとngの聞き分けができてないので、ribenren 、ribenreng、ribengren,ribengrengの中から「日本人」と言っているんだろうなと推測しているような不確実な状態です。で、今、週に2回、30分の発音レッスンを受けています。といっても中国語教師にお願いしているのではなく、自分の学生にアルバイトさせているんですが・・・。


今まで使った教材を挙げておきます。
・『WHY?にこたえるはじめての中国語文法書』(相原茂他、同学社、1996年)3回通読
・『中国語文法教室』(杉村博文、大修館書店、1994年)2回通読
・『一歩進んだ中国語文法』(荒川清秀、大修館書店、2003年)2回通読
・『完全マスター中国語の文法』(瀬戸口律子、語研、2003年)2回通読
・『1日約30分・28日間でマスター 中国語文法 ポイント整理』(本間史、アルク、2005年)2回通読。
  ※どれも練習問題はしてません。通読しただけ。
単語帳は『聴読中国語』を使ってます。でも、覚えてないです。
HSKの大綱にある語彙リストのほうがよく使っているかも。
南方に住んでいるので「娘(おかあさん)」とかは生活では入ってこない単語なんですよね。ですから、こういう単語帳などでそういう単語を拾う必要があります。
でも、単語帳はあくまで確認用。できるだけ読むことで覚えるようにしています。

読解の練習としては
この厦門大学のおかげで教科書を数冊読み終えました。
まあ、もともとHSK6級だったときでも読解は8級、しかも20分ほど時間があまるぐらいでしたので、やはり映画字幕を読むのが一番効果的だったかも。

聴解の教材としては、
上に挙げた『聴読中国語』をときどき聞いたりしてます。
あとは来年3月に中検2級を受けてみようと思って購入した『合格奪取!中国語検定2級トレーニングブック(リスニング問題編)』を聞いています。これは中検対策やリスニング対策ってだけじゃなく、会話表現なんかも多くて、いろいろ違う使い道もありそうです。ただ、中検の特徴なのか、HSK高等の語彙の範囲を超えた語彙もちらほら出てきています。

そして、第2の母校放送大学の教材、中国語入門1、2、そして中国語基礎の放送授業も役立ちました。私の中国語は、中国語の授業に出席して覚えたものではないので、こういう授業を聞くとなるほどそうだったのかと思うことも多々あります。やはり正規の授業は必要かなって思わされますね。また、教科書は買っていないので(当然履修登録もしていません)、読まれる中国語をディクテーションしながら聞いています。これもリスニング力向上に役立ったかな〜。どうしてもわからない部分は、一時帰国時に放送大学の学習センターにいって、そこに置いてある教科書をみて確認してます。