就是 只是

宇都健夫(2006)「“就是”と“只是”—補足注釈機能について— 」『中国語学』253号,pp.314-334
この論文を読みました。

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这个孩子挺聪明,就是有点淘气。
(この子はとても頭がいい。ただ、少し腕白だ)

こういうときの“就是”のことです。

論文から引用します。


「“就是”を用いた文は、人物・事物の特性について後節で唯一の欠点を婉曲に付け加えるケースが典型的」
「“只是”は前節に、“就是”は後節に情報の重点が置かれる」
「“只是”が広く状況説明に用いられるのに対し、“就是”は上記のような人物・事物の描写に用いられる点に、差異が見られる」


それから「只」「 只是」の違いなども書いてありタメになりました。


「“只”が事物の数量が「少」である事を指向するのに対し、“只是”は動作行為・状態の重要度が「軽」である事を指向する」