久しぶりに地元の書店にいって小中学生向けの本を買う

普段は中国アマゾンで買うので書店にはいきません。
昨日、スーパーのなかにある書籍コーナーで『中国通史(学生版)』という本と『成語故事』っていう本を買いました。
どちらもたぶん小学生高学年〜中学生向けの本です。
で、今日も町にでたついでに書店にいってきました。コンビニ2軒分ぐらいの広さしかないんですけどね。

うちの町は人口は150万以上あるんですけど、なにせ田舎なので、うちの学生たちは本をネットで買います。ですから、書店の品揃えの主力は小学生向けの本です。
今日はどんな本を買ったかというと、


・『歴史基礎知識』
メモ帳サイズの7年生向け古代史の本。
定価3.8元で58頁しかありませんが、要点整理に役立ちそうです。
(ただし、アモイ大学の課題には論述もあり、そっち方面には中学生向け教材ではまったく足りません。でも、日本人は中国史を割としっていますが、中国人の常識のなかにある中国史とは違う部分もありますのでこういう中学生向けの教材もいいかなと思います)
・『中国簡史』*1
図がいっぱいあります(図知天下というシリーズのひとつ)。中国の教科書はとにかく写真がすくないので、こういうのはありがたいです。児童向けコーナで見つけました。
・『成語故事』
子ども向けの本です。130ぐらいの成語しか載っていませんが、
その故事の由来が紹介してあり、ピンインが振ってある上にCDまでついています。
それで定価19.8元。


書店で床に座って本を読む人90%
残りは寝転がってました…。
たってる人は本を探している人(と私)…(^_^;)

こども向けの本は語彙は簡単めですが、
しかし、それでも分からない言葉は多いです。
私は日本語教師なので、「国語教育と日本語教育は違うもの」、「国語の教科書は日本語を教えるときには役に立たない」という固定観念がありました。
確かにそれはそうなんです。
例えば日本語の1級の語彙は1万語です。
これは数でみると日本人だったら9〜10歳の語彙数です。
でも、「パタパタ」とか「ブーブー」みたいな擬音語擬態語は大人の外国人にとっては重要ではないかもしれません。9歳時の1万語には例えば留学生として工学部で勉強するなら別にしらなくてもいいものもあるでしょう。
ネイティブの子どもと外国人の大人は、当然、覚えるべき語彙(と覚える順番)も違ってくるはずです。だから、国語教材は日本語教育には使えないんです(国語教材は方言も含まれてますしね)。
しかし、工夫をすれば使えます。
今回、子供向けの中国語の本をみて思いました。
特に故事成語というのは、中国人使う人は陳腐なほど無駄に使います。
子供向けの本で、中国人がどんな故事成語を勉強してきたのか知るのは重要なことかもしれません。

*1:2012/07/20読了。倭寇についても英雄戚継光のところには日本人が多数ではないということは説明されていませんでしたが、「海禁止政策」のところには「現代の歴史研究が明らかにするところによると、倭寇の中で多数を占めていたのは日本人ではなかった」と書いてあります。・・・ただ、現代の歴史学の研究成果じゃなくて『明史』にも日本人は少ないって書いてあるんですけどね・・・