竇娥冤

『竇娥冤』は元曲四大家のひとり関漢卿*1によって書かれた元曲最大の悲劇作品です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%87%E5%A8%A5%E5%86%A4
ドラマ化もされているようなのでそのうち見てます。


本文が243頁しかないアモイ大学の古代文学史(アヘン戦争以前の文学史)の教科書
で3頁半もつかって説明されている重要作品です。

关汉卿的作品不仅是中华文化的宝贵遗产,同时也是世界文学宝库中的高贵财富。

世界文学にとっても貴重な財産とかって日本人はあまりいいませんよね。
民族性を感じます。
中国人学生は自国のものを紹介するとき、よく「世界で有名」とかいって紹介しますが、私は知らないものが多いです(私が無知なのか…でも「有名」っていうのは無駄な形容詞ですよね。有名ならその形容詞いらないんですから…)。

で、この関漢卿がどのくらい有名なのか…。
ウィキペディアをみると、左側に他言語のリンクがあります。
中国語と日本語以外では、13言語で紹介されています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E6%BC%A2%E5%8D%BF
そして『竇娥冤』は5言語。
日本では翻訳も見つけにくい作品です。
というか本家中国語のウィキペディアの紹介もそっけないんですけど…。
(でも、百度百科の説明はやたらながいです。http://baike.baidu.com/view/13964.htm 2つのサイトの編集者が「中国語使用者」と「中国人」とで微妙にちがうからでしょうか。)



ちなみに「日本では有名で名作だけど世界の名作文学だって外国人に自慢するほどではないだろう」(私の主観)っていう作品でしらべてみました。
『徒然草』7言語(日本語、中国語除く)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%92%E7%84%B6%E8%8D%89
『太平記』5言語
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E8%A8%98

*1:のこりの3人は白仁甫・馬致遠・鄭光祖