白寿彝『中国通史綱要』

中国アマゾンで注文した本が昨日届きました。
白寿彝『中国通史綱要』上下冊(中国友誼出版公司、2012年、定価58元)

この先生は、回族、1909年生まれで2000年になくなっています。
当然、この本は、復刻版?(まさか海賊版でないと思います)
2冊をまとめてる帯には30年で百万冊売れたみたいなことが書いてあります。
確かに本人のまえがきは1980年ですので、30年前の内容です。

上下冊ありますが、古代史(アヘン戦争より前)は「上」(262頁)に収まってますので
読むのは1冊で済みます。
ネット配信授業の推薦図書のひとつになっていましたが、
内容的には、これ1冊では課題がとけません。載っていないこともおおいです。
とりあえず今日はざっと流し読みですが(発音がわからない単語とかいっぱいでてきますが、固有名詞は全部無視、言葉も難しいものでも意味がだいたい分かるものは辞書を引いていません)、70頁ほど読みました。


アモイ大学の教材もそうですが、原始社会=母系社会って本当にそうだったんでしょうか・・・。

1章:序論(中国の地理や少数民族の紹介、それから中国の歴史の簡単にまとめてます)1〜17頁

2章:遠古的遺存(北京原人とかの時代)18〜31頁
3章:古老的神話和傳說(黄帝とか炎帝とかから夏王朝まで)32〜37頁
4章:商周奴隸制國家(殷王朝と周王朝)38〜56頁
5章:東周初年和春秋戰國時期。奴隸制向封建制過渡(春秋戦国時代)57〜77頁
6章:秦漢時期。封建社會的成長(秦漢時代)78〜107頁
7章:三國兩晉南北朝隋唐時期。封建社會的發展(三国時代〜唐)108〜162頁
8章:五代宋元時期。封建社會的繼續發展(五代〜元)163〜205頁
9章:明清時期。封建社会的衰老(明清:アヘン戦争前)206〜262頁


7章、ものすごい長くていろいろあった時期を1章に納めて大丈夫ですかね。
このページ配分は、北京大学の『中国史綱要』(古代史の部分は604頁)とは全然違います。
北京大学の本は、原始時代はさらっと8頁でおわらせてます。
三国時代〜唐だと5章と6章、158〜361頁まで。
隋唐は261〜361頁

昔はそれほど唐代を自慢してなかったのでしょうか。


2012年6月29日上冊読み終わり
かなりあっさりした記述です。
原始〜アヘン戦争前までを262頁でかくにはかなり工夫が必要ですからね。
多少は参考になりましたが、日本で言えば中学校の日本史の教科書ぐらいのことしか書かれていないので、この本を見ながら「古代史」の課題をといても多分50%も解けないんじゃないかと思います。