漢字の名前

中国人は、日本人なら「中文の名前」が必ずあると思っています。
「中文」や「中国語」の名前ではなく、漢字の名前なら私もあります。
(ひらがなやカタカナの人もいますが、中国人は知らない人が多いです)


私の漢字の名前をみると、中国人はクスッと笑うので、私はパスポートの署名欄には
ローマ字で名前を書いています(本当はひらがなでサインしたい)。
中国国内でのいろんな申請は、たとえば契約書や外国専家証などはすべてローマ字表記です。
しかし、中国人通訳が日本人のかわりに銀行口座の開設をしたり、航空券の予約をするときには、要注意です。
パスポート上の表記をそのままつかってくれるように注意しておかないと、漢字で登録しちゃったりします。
私は銀行口座でこれをやられて困りました。
(口座開設は外事事務の人がいつのまにか大学内の銀行で開設。給料はその口座にしか振り込んでくれません。)
パスポートを更新したら、日本は番号が変わります。
パスポートをもって銀行にいっても証明できないんです。
結局は、古いパスポートのコピーと、学校に出してもらった「漢字の名前証明書」(本来そんな証明能力は大学にはないんですけど 笑)をもっていって、なんとか銀行の手続きをすませたこともあります。
(でも結局、新しい口座を開きました。古い口座は漢字表記のまま。ネットで買い物するときは、古い口座に振り込まれた給料をATMで下ろして、新しい口座を使って支払いします)


中国国内で発行された漢字とローマ字が書いてある証明書、なにかないかと探したら、
HSKの証書がありました。
漢字の名前を要求されたら、今後はこれをつかってみようかな…。
(ただし、これも、受験者である私が勝手に記入しただけで、違う漢字を書いてもHSK側にはわかない。本来は証明能力はないはず。)


しかし、・・・・
HSKの名前欄、「中文」「英文」っていうの、おかしいですよね。
漢字の名前は中文ではないし、ローマ字の名前も英文じゃない。
「俺達の名前は英語じゃねえ」ってイタリア人とかフランス人とか苦笑しそうです。
たとえば、中国人にピンインで名前を書いてもらうときなど、
日本人が「英語で書いてください」っていっても中国人は何もおもわないのでしょうか。


※パスポートのローマ字表記にしても、所詮は本人申告ですが、一応日本の外務省が認定したものです。あと、国内で「ふりがな」「なまえの読み」を証明する書類って実は少ないんですよね(保険証などにはふりがなが書いてありますが、変えたければ簡単に変えることができるそうです)。