スウェーデンが対中ODA廃止/日本は42億5千万円で調整中

スウェーデンが対中ODA廃止 「他に必要とする国が」 英豪でも動き(日経、2011年9月6日)
http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C9381959FE2E4E2E2988DE2E4E2EBE0E2E3E39790E3E2E2E2

世界2位の経済大国になった中国への政府開発援助(ODA)を廃止する国が相次いでいる。スウェーデンはこのほどODAの提供先を現在の70国から33国に絞り込み、中国やベトナムを外す方針を打ち出した。ODAの予算規模は維持しながら、より援助を必要としているアフリカ諸国などへの援助額を積み増す。英国とオーストラリアも同様の動きを見せている。

 ・・・中略・・・・

 英国は今年から4千万ポンド(約49億5千万円)の対中ODAを廃止した。豪州のラッド外相も20カ国・地域(G20)メンバーとなった中国とインドへのODAを廃止する考えを明らかにした。同国の対中ODAは年間3500万豪ドル(約28億3千万円)だった。

 米国では8月、ウェッブ上院東アジア・太平洋小委員長ら超党派の議員団が対中援助打ち切りを求める書簡を上院歳出委員会に提出した。「3兆ドル(約230兆円)以上の外貨準備を持つ中国は、米国の援助なしで十分にやっていける」と指摘した。米国の2009年の対中援助は6500万ドルだった。

 日本政府は12年度の対中ODAを前年度比で実質7.6%減らし、42億5千万円とする方向で調整している。