中国人の作文(英語圏への留学)

中国人学生の作文は、いい点数をとるために、割りきってウソでもなんでも書きますから、
あまりその内容が本当の自分の考えかどうかはわかりませんが・・・。
(お父さん病気じゃないのに、「お父さんは病気なのに、私のためにがんばって学費を稼いでくれています」とか・・・。日本が好きじゃなくても日本が好きと書けば成績があがるとおもっていて、気持ち悪いくらいに礼賛してきたり・・・。社会主義の国ですから、共産党が嫌いでもマルクス哲学のレポートではそんなことは書けません。そういう教育環境のなかではある程度はやむを得ないことかもと、少しは同情します)


期末試験で、「小学生の子どもを英語圏に留学させる親が多くなってきているがそれについて賛成・反対意見を書け」っていうような問題をだしました。
多かった意見は

賛成:
英語は国際語なのでこどものうちに留学させれば、就職に役立つ
子どもが自立できるからよい


反対:
留学先で誰がその子ども世話をするのか
中国語を忘れてしまう。中国語がもっとも大切。
中国の伝統をわすれてしまう。
中国を嫌いになってしまう人もいる。
留学は大変だから遊ぶ時間もない。それは教育によくない。


こんな感じでした。

・中国の大学はキャンパス内で寮生活、学生食堂で三食たべますから、
特に親が世話してくれなくても大丈夫なんですよね。
洗濯もできない学生のために洗濯屋もあります。
そういう軟弱なこどもを鍛えるには留学っていうのもいいとおもいますけどね。


・中国語を話せる人はいっぱいいるんだから、別にわすれてしまってもそれはそれで文化の多様性につながるような気もしますし、そもそも、留学先にだって中国人はやまのようにいて、グループつくってしまうんだから、中国語を忘れることはないとおもいますけどね(地元方言がわからなくなるかもしれませんが)。


・中国の伝統ってどのくらい今の学生がしってるんでしょうか。
むしろよくない伝統のほう残ってるようにもおもいますけどね・・・。


・中国を嫌いになってしまうって、そりゃ、自分たちの問題でしょう。
中国がいつも自分たちがいうように「偉大な文化や文明をもっている」なら、
嫌いにならないでしょうに・・・。


・教育が詰め込みなのは、中国のほうがひどいと思います。
たとえば、中学校の部活動などないんですよ。
サッカー人口とか実はものすごくすくない・・・。
遊ぶ時間もないんです。
逆に子どものときに選抜されたエリートスポーツ選手は、スポーツ漬けで勉強する時間もない。極端ですよ。


・しかし、だれも、英語圏でシンガポールをあげる学生がいませんでした。
中国語をわすれたくなければシンガポールという選択肢もあるでしょうに。