王瀝 臨淄人のDNA

今日は、中井貴一がでてる中国映画『戦国』を見ました。
孫臏を題材にした史実無視の歴史風映画でした。

それはともかく、ウィキペディアで臨淄(斉の首都。現山東省)をみたらこんなことが書いてありました。

2000年に東京大学の植田信太郎、国立遺伝学研究所の斎藤成也、中国科学院遺伝研究所の王瀝らは、約2500年前、2000年前の臨淄遺跡から出土した人骨、及び現代の臨淄住民から得た遺伝子(ミトコンドリアDNA)の比較研究の結果を発表した。それによると、約2500年前の春秋戦国時代の臨淄住民の遺伝子は現代ヨーロッパ人の遺伝子と、約2000年前の前漢末の臨淄住民の遺伝子は現代の中央アジアの人々の遺伝子と非常に近く、現代の臨淄住民の遺伝子は、現代東アジア人の遺伝子と変わらないものであった。これによって、古代の「中国」の住民を構成した人間集団が現代の中国人集団とは異なる集団を含んだ多様な構成を示したのではないかという仮説が浮上してきている。

中国人怒るだろうな〜とおもって百度百科をみてみたら、王さん、項目が立ってます。
王沥
http://baike.baidu.com/view/3105839.htm
研究結果が白人に利用されてるとかいろいろ批判されてますね。
しかし、間違いと決めつけてますけど、
ウィキペディアに書かれているもうひとつの「中央アジアの人々と非常に近く」のほうは無視されています。
そして、日本の東大や国立遺伝学研究所の先生が共同研究者として参加しているのに、その点はふれていません(「王と日本の研究者4人」とはかいてあります)。

大陸ですから、ひとの出入りはあるでしょう。
いろんなひとのDNAが見つかるのはむしろ当然だと思うんですが・・・。