ドラマ「鷹隼大隊」

「鷹隼大隊」(2009年制作)というドラマを半分ぐらいみました。
エリート戦闘機部隊を創設する!というドラマです。ドラマで使われるのは殲−10という戦闘機、これって全然最新鋭じゃないんですけど、ドラマの中では世界でも1流の戦闘機ということになっています。たしかに運用開始は2005年ですけど、Su-27のほうが性能がうえだと思います。
で、中国人の感想欄もみました。
半分ぐらいは「中国空軍すげ〜」っていうバカ。
のこりの半分ぐらいは「うそくせ〜」「にせもの〜」。


仮に戦闘機や装備の性能がドラマのなかで説明されているようなものであっても、ものすごくいわかんありありでした。
私が中国人だったら感想は「これが本当なら中国の国防は心配だ〜」です(笑)


エリート部隊なのに、どうもダサい。
軍隊って一定数は「かっこよさ」で入ってくるんですよね。
特にエリート部隊って、厳しい訓練をクリアしてその部隊に入っても給料が上がるわけではない国もおおく、
そこはそこに所属する隊員たちのプライドで支えられている部分が大きいんです。
だから、制服・飛行服(耐Gスーツ)とかものすごく重要。しかしドラマの中のはとくかくカッコ悪い。
それこそ25年も前のトム・クルーズの『トップガン』(1986年)のほうがかっこいいです。
パイロットの手袋が白い軍手ってなんですか?
エリート部隊なのに・・・。それに普通にすべるでしょうに・・・。
一見普通の軍手にみえて、特殊加工がしてあるのでしょうか?
実際の空軍も軍手?


上官は些細なことで怒り出すし、部下は命令に従わず勝手に攻撃にでかけてしまうし、
政治委員は電子機器だらけの指揮所でお茶ばかり飲んでるし(こぼしたらどうするんでしょうかね)
なんか中国文化の一端をしるにはおもしろいドラマなのかも。
(まあ、実際に命令違反する軍人はドラマの演出ということで大目に見ることができますが、他のシーンは日本人の私には違和感ありまくりでした)

命令なんかも全部口頭なんですけど、実際の中国人同士の会話をみていると、結構聞き返しとか多いです。それこそ全国から集まってくるとなまりもすごいですからね。
もしかして中国のパイロットは普通話測定何級とかいう条件をクリアしているのでしょうか?あ、でも大卒ならある程度の級はもってるか・・・。
(アメリカの映画などを見ていると、重要な命令の時には戦闘機内のディスプレイに文字で命令が表示されています)


軍の協力はたぶんあって、ふんだんに機体の映像が使われています。
しかし、「ミサイル満載だ!」とかいうセリフがあるシーンで、
離陸時の戦闘機には増槽もなにもついてない・・・。
全然ミサイル満載じゃない。。。
戦闘シーンとかもチープなCGで、戦闘機も超機動します(笑)。


しかし、中国語の慣用句・四字熟語はたくさん仕入れられます。