朝鮮戦争

朝鮮日報に「朝鮮戦争はスターリンと金日成が起こした」中国メディアが報道(2010/06/18)という記事がありました。
中国紙・環球時報の英語版に当たる17日付グローバル・タイムズに掲載された沈志華・華東師範大教授のインタビューの紹介した記事です。


こんなことは日本では常識なのですが、中国ではアメリカと韓国が引き起こした戦争ということになっていて、”抗美援朝战争”(抗米援朝戦争)とも呼ばれています。ただし、朝鮮戦争は1950年の6月25日からですが、中国の抗美援朝戦争は10月25日からです(それ以前に朝鮮族数個師団を朝鮮に貸し出してますが・・)。10月25日時点でみれば確かにアメリカが北朝鮮を滅ぼしかけていたわけで、6月〜参戦までを切り取れば中国人の意見もただしいです(苦笑)。
百度百科を前見たときには、もうすこし朝鮮よりの記述だったのですが、今見たらかなり変わってます。ソ連の秘密資料の公開で流石に中国も世界の常識と違うことは言いにくくなったのでしょうね。今日時点で164回も編集されてます。


学者揭秘苏联推动朝鲜战争目标:南韩不冻港(# 2010-06-18 15:22
# 环球网)
中国語でも記事がのってました。

一部引用

>沈志华,国际冷战史研究中心主任,华东师范大学教授,曾经组织翻译了多卷美苏两国关于朝鲜战争的解密文件,并出版《毛泽东,斯大林与朝鲜战争》及其他同类著作多种。


>过去,苏联和朝鲜声称是美帝国主义发动了这场战争。这个说法现在当然没有人信了,不但大家不相信,官方也不这样说。韩国,美国以及其他一些国家,比如英国和澳大利亚等等,都认为这是北朝鲜对南朝鲜的侵略。中国在历史教科书中则没有给出一个清晰的定义,只是说南朝鲜在战争中侵入了北朝鲜和支持美军。
(アメリカ帝国主義が起こした戦争なんて誰も信じてなかった、政府もそんなことはいってなかった、教科書にもはっきりと書いてなかった、って書いてあります)


>历史研究的难点就属判断决策的动机了,而这在共产党国家尤其困难。美国等国家文件解密后,非常公开透明,记载着空军、海军、总统等意见的报告都解密后,很容易知道他们当时怎么想,后来怎么想,为什么做改变。而共产党国家常常是领导人一人说了算,说变就变了,变的时候下面的人都不知道,苏联是这样,中国也是这样。这恰恰就是问题的难点所在:我们很难判断苏联和中国决策者决策时的想法和目的。也正因为这样,学术界才存在争议。
(アメリカでは機密が解除されたあとは公開されて簡単に知ることができるが、共産主義の国では難しいって書いてますね)