2010-03-26 臨剣の頌 文学 乾坤無地卓孤筇 喜得人空法亦空 珍重太元三尺剣 電光影裏斬春風 乾坤孤筇を卓(た)つるに地なし 喜び得たり人空法もまた空なることを 珍重す大元三尺の剣 電光影裏に春風を斬る 天地にはもう一本の杖を立てる場所もない とはいえ、人は空であり法もまた空だ さあ見届けよう、大元三尺の剣が 稲妻の光るまに春風を斬るのを (現代語訳は『東アジアのなかの日本文化』村井章介、放送大学教育振興会、2005年より)