6×8≠8×6

痛いニュースを読んでいたら、「6×8=48は正解でも8×6=48は間違い…今の小学校、記述順にこだわり」というのがありました。

8人にペンをあげます。1人に6本ずつあげるには、ぜんぶで何本いるでしょうか。

こういう問題で
8×6=48
と書いたら×にされて0点だったとか。
6×8=48
こう書かないとだめなんだそうです。
6本+6本+6本+6本+6本+6本+6本+6本=6本×8=48本
と考えないといけないんですね・・・。


「掛け算 順序」で検索するといろいろでてきますね。
(中国からはブロックされて読めないサイトも多いですが…)
これは今でてきた問題じゃなくて、結構前から議論にもなっている問題なんですね。
30年前、どうならったかは思い出せません。
今の私は、
8×6=48
ってかくと思います(^_^;)
「1班は33人で、プリント5枚くばるから、33×5」っていう感じで
まず、人数を思うかべてしまいますから・・・。


で、中国はどうなのか調べて見ました。
2年生の算数の授業の教案をいくつかみてみましたが、
あまり順序にはこだわっていないようです。
3+3+3+3+3+3=18

6×3と表現してる教案が多いようです。
日本とは逆ですね。


ちなみに、
この問題で感じたこと:
「おしえる側の都合」と、「合っているのにバツにしたいっていう答え」。


日本人教師が会話でつかう教科書と、
中国人教師が文法でつかう教科書がちがうので、
文法・文型の提出順序が違います。
中国人教師のほうの教科書では、形容詞が先にでてきます。
会話の教科書では、動詞が先です。
中国人教師のほうの教科書では、形容詞が先なので、
形容詞だけでもいろいろ表現できるように
「〜です」の表現をいろいろつかっています。
ですから、学生は「です」の利便性に気がついています。


でも、私が教えたいのは動詞。
「昨日、何時に寝ましたか」
「11時です」


確かに「11時にねました」と答えなくても正しいのですが、
中国人学生にとって難しいのは「ます」「ました」の活用。
そこを練習したいのに、質問側しか「ました」を使ってない・・・。


調子にのって
「誰とスーパーへいきましたか?」
「王さんです」
「なんでいきましたか」
「バスです」


「今日、何時に教室へ行きですか」(こういうのは、論外ですが)


全部「です」・・・。
なんでも「です」は場合によっては、違和感あります。
今の段階では、日本語でそれを伝えるのは困難です(中国語使えばいいのですが)し、やはり動詞の練習がしたいです(教師の側の都合)。