教科書、ウィキペディアの丸写し

アモイ大学の話ではないですが、私の勤務校には「日本概況」という授業があります。
教科書は中国で出版されたものをつかうという必要があり、日本語で書かれているものですが、中国人が執筆したものを使っています。
某大学の教科書を今年から使い始めたのですが、日本のウィキペディアをそのままコピペしてつかってます。
中国人教師に日本語で教科書をかけというのがいまいち無駄なんですよね。
会話の教科書などは日本の本をそのまま出版してます(中国国内でしか販売しないという条件づきで許可をとっているもの)。
でも、会話の教科書ならともかく政治とか歴史が絡むものは日本のものをそのまま使いたくないという気持ちがあるんでしょうね。
頑張って日本語で出版しているわけです。


まあ、わたしとしては、フリーの辞書をコピペして利益をえるような態度にはあきれはてますが、素直にコピペしてくれているので、学生と余計な議論をしなくてすんでありがたいです。
学生は教科書を信じる傾向が日本にくらべて強いので、「教科書にも書いてありますよね」っていうと「そうなのか〜」って納得してくれたりします。


自衛隊の部分もウィキそのままコピペしてくれているので、外国に侵攻能力がないとか、人件費の割合が高く軍事費大国であっても軍事大国ではないなんていう表現がそのまま残っています。
今までだと私が防衛省とかそういったところの数字をあげたり外国のシンクタンクの数字をあげても信じてくれない学生が2割ぐらいはいましたが、中国の教科書にも書いてあるので、今年は1割ぐらいまで減っているように思います。